お知らせ

 

河津桜が咲き始めました

『願わくは 花のもとにて 春死なむ
  その如月の 望月の頃』   西行法師

涅槃会を迎え、お寺の山の『河津桜』が開花しました。
例年ですと2月に入ると咲き始めますが、今年は少し遅れているようです。
そういえば椿も・・・・・。皆さんの所はどうでしょうか?
夏の降雨量が影響しているのでしょうか?

明日15日は涅槃会。早速一枝を床の間の涅槃図にお供えいたしました。
山の河津桜は、檀家の方が自生の山桜に接ぎ木して育てたものです。
これが本当の『買わず桜』です・・・???

 
 

2月15日は涅槃会

世間ではチョコレートの贈物で賑やかな時期ですが、お寺では十五日のお釈迦様の涅槃会(御命日)迄、『佛遺教経』を読経するお務めが一日から始まりました。
インドの北部クシナガラという村で、沙羅の林に横たわり、弟子達の見守るなか、お釈迦様は旧暦二月十五日最後の教えを説き御亡くなりになったと伝えられています。
その時、頭を北側にし顔を西に向け右脇を下にした寝姿であったことから、死者を北枕にする習慣がうまれたと聞いています。
『佛垂般涅槃略説教誡経』(略して佛遺教経)はこの時の説法をまとめたものですが、教典を開くと、人は如何に生きるべきか、仏教徒として守るべき事は何か??等々、今の生活を考え直させれる事柄が多く示されています。
お釈迦様は、「世間の全ての物は絶えず変化している、一つとして同じ姿でいる物は存在しない。だから私が死んだからといっても嘆いてはいけないよ。私亡き後は自分自身を灯明とし、私の教えた真理(法)を灯明して修行していきなさい・・・」と教えています。
お釈迦様のご遺言を『自灯明・法灯明』(自らを灯明とせよ、法を灯明とせよ)といいますが、自分を灯明にするとはどういう事でしょうか?
我々はいつも他人や物を比べて考え生活しています。さっきの物の方が良かった、あっちの方が価値がありそうだ、何であいつが俺より先に昇進するんだ、何で俺はあいつに比べて運が悪いんだ等々
考えても仕方ないことを何時までも考えている人を愚かな人という。逆に自分の力の限界をわきええ、あきらめを付け、比べようともしない人を知恵の人という。自分と他を比べてできる差をとる事を差とり(悟り)といいます。
お釈迦様は決して他人を羨んだりせず、自分を大切に、頂いた命を大切にと教えられたのでしょう
部屋で暖をとる機会の多い厳寒の二月、熱いお茶を頂きながら、静かに自分自身をみつめなおしてみませんか
写真は当山伝来の涅槃図です。各所に本紙の筋切れ・胡粉の剥離他さまざまな傷みがきており、本堂再建200年までには修復したいと発願しています。

涅槃図

 
 

2月の戌の日 大安の日

今月の戌の日は 7日(火曜日)と19日(日曜日)です。
大安は 2(木)8(水)14(火) 20(月) 25(土) です。
2月に入って朝の室温は零度! 寒いですねーー。

御参詣の皆様には『本堂は夏用に出来ていますので・・・・寒くて御不便を御掛けいたします』と謝っています。
200年を経た建物で、床下が1mあり、また正面の大戸を開いて御参り頂きますの本堂全体を暖房するのは到底無理で本当に御不自由を御掛けしています。
せめて御祈祷・御札の説明のときは暖かくと思いホットカーペットを用意させて頂いております。

参詣の皆様からは『お寺は寒い処だから』と気づかいの御言葉を頂戴いたしますが、
御来山の節にはどうぞ暖かい服装でおいでください。

 
 

お守りについて

昨年、静岡市で冠婚葬祭業を経営する『アイネット』より発行している季刊誌編集の方より「お守り」についての取材があり、その内容が[あいネットプレス]Vol.67 2012新春号 に掲載されました。
送って頂いた冊子の掲載の一部分ですが御高覧下さい。

[あいネットプレス]冊子より

 

冊子には静岡市の寺社仏閣のさまざまな御縁を頂ける「お守り」が掲載されています。

 
 

正月の行持報告と 戌の日の御案内

鐘楼堂一階での抹茶・甘酒の接待(除夜から3日まで)に始まり7日の『どんど焼き』
その間に町内会年頭の初顔合わせ・地元消防団の出初式が無事圓成し、
11日は隣のお寺で昨年11月に行われた晋山結制の終了を告げる解制法要が行われました。
当地は晴天が続き、かなり冷え込む日もありましたが、穏やかな正月でした。
出初式と解制法要の写真をアップします。
花は蝋梅(ろうばい)と白侘び助椿です。

解制法要の様子

左から2人目が私の弟子です。

隣のお寺の御住職です

 

14日の土曜日は戌(いぬ)の日です。御来山・御参詣を御待ちしています

 
 

新年の風景

産女観音 新年の本堂外観 1

産女観音 新年の本堂外観 2

明けてましておめでとうございます。
平成24年の年頭にあたり、皆様方の御多幸を御祈念申し上げます。

写真は新年の本堂内外の荘厳風景です。

新年の本堂内陣荘厳

五色の幕・寺紋の幕で飾られた本堂。内陣の天女が舞う金襴の水引・柱巻きの奥に観音様が祭られています。
そしてその廻りには16人の羅漢様の掛軸・奥の床には郷土の南画家・高橋雲亭画伯が当山で描いた子供と遊ぶ布袋様の掛軸が飾られます。

十六羅漢図は県内のとても由緒ある寺院にあった品で、明治六年にその寺から功績のあった末寺に贈られた奥書が記されています。昭和50年代に古道具店で出会い支払いに苦労して手に入れ、その後、傷んでいた表装を5年かけて直したもので、寺宝として永く保存もらいたいと願っている品です。
又、高橋雲亭画伯の布袋図は戦前当山で画伯の画会が開かれたおり、当時の住職の希望で安産・子育てにちなんで子供を何人もあやしている布袋さんが描かれたと聞いています。
描かれてから常に掛けられていた為か傷みが酷くなり、再表具して現在は正月のみ飾っている一品です。

 


御来山の節は是非、御高覧下さい。
期間は天候の具合にも因りますが、大体1月10日前後まで展示しています。

 
 

除夜の鐘 御案内

除夜の鐘 案内
午後11時50分から午前1時過ぎまで撞いています。

当山の梵鐘は楼閣の二階にあります。
山門を入って直ぐの建物。鐘楼堂は以前『夏時間から冬時間へ』で紹介しましたが、
梵鐘は二階にあるため、皆様のもっている鐘楼のイメージと少し違うかもしれません。
階段を登っていただき、四天王様が見まもるなか御自由に撞くことが出来ます
冷えた体は一階の接茶所と甘酒の御奉仕で温めて下さい。

産女観音 鐘楼堂

又、皆様の御多幸を祈念して、新春祈祷を午前零時よりおつとめ致します。
どうぞ御自由に本堂にお入りいただき観音様にお参りください

 
 

暮れに河津桜が!

火曜日は娘の『茶の湯』稽古。
花を探しに裏山へ出かけました。
今年は例年になく椿の開花が少ないとの話。
裏山の椿もほとんど花芽をもっていません。
そんななか葉の落ちた河津桜の木に花が咲いていました。
たった二輪でしたが床に飾ってみました。
枝は「日向水木」・花は椿「太郎冠者」です。

間もなく年越し。新年の準備に追われる日々を過ごしています。
明日は今年最後の『イヌの日』です。

 
 

新年の準備 境内樹木の剪定

境内の庭木の剪定が始まりました。
夏の施食会前と暮れの恒例事業です。
京都で修行して、静岡市にもどり農家を継いで庭師として活躍している職人さんに永年任せています。
ろくに肥料は与えていませんが、刈り込んだ枝木を見ると毎年よく伸びるものだと感心すると共に生命力の強さに驚きます。
おかげで綺麗になりました。

産女観音境内

しかし、『諸行無常』・・・・・・。のこの世界。
昨年から葉が落ち始め残った枝も今年の夏の暑さの為でしょうか?
樹齢100年を超えていると思われるモミジの木がついに枯れてしまいました。
現在の地に移るまで庫裡等の改築の為1~2回  その地を移り、その度根付かないかもしれないと心配しましたが毎年春の新緑、秋の紅葉で楽しませてくれました。
鉄棒の代わりとして子供たちが遊んだ木でした。
ある時、この木を見つめる中年の男性がいました。声を掛けてみると小学校の時に養子にいった産女の檀家さんの関係者で、彼にとっては生まれ育った時の思い出の木。
まさに「思い出のクリーングラス」の唄の世界で、本当に懐かしいと何時までも見つめていました。
ですからこの木への愛着は大きく檀家さん達も通るたび気にかけていましたが、如何ともし難く、本年中に切ることとなりました。
残念です。

切った後のモミジ、何かの形で残したいなと思案中です。

 
 

境内の落葉

産女観音境内

早朝の産女観音 境内の落葉

夜明けの境内の写真です。
黄色の絨毯を敷きつめたようです。12月に入って毎日集めた銀杏の落葉を山の植木の下に移動しています。

『掃くほどに 風が持て来る 落葉かな』

掃いても掃いても・・・・・・
樹から葉が全部落ちるまで続きますが、掃き清めた後の落葉はとても綺麗です。

 
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