牡丹の見頃

近年、正月の接茶所に島根県から『正月咲 牡丹』鉢植えを取り寄せて飾り、春になって裏山に植えている。
その内の何本かが根付き花を咲かせた。
今日は娘の『茶の湯』の稽古。
静岡駅ビルにある茶室の床の間に飾ってもらおうと思い、再び裏山に登った。
咲き終わった牡丹、蕾のもの、花芽を持っていないもの・・・・・
花を切る時はいつも時節の因縁を感じる。
3日前に見に行った時、この牡丹が使えそうだと目星をつけてきたが、いざ行ってみると既に満開を過ぎていた・・・とか、咲くと思っていたのに未だ蕾だったとか。
なかなか思うようにはいかないものである。
以前、あるお寺の上人さんに(浄土宗でした)『花を頂戴したいのですが?如何でしょうか??』と活ける一週間前に御願いした時のこと、
『花のことは花に訊いてくれ』との返事がありました。
花を裏山に植え、やっと花が切れる様になってから、この意味がよく解るようになりました。
思えば人間の勝手で良し悪しを決めて花を切ってしまうわけです。
今日使える花をよく見極めて最低の枝を切るように心がけています。
花に『大勢の人達に見てもらうのだから最高だね』等とつぶやきながら切っていますが、
是も人間の勝手な思い込みかもしれません。

 
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