本堂天井吊木工事 完了

本堂の屋根裏の天井吊木の修理が完了しました。
まもなく建立して200年を迎える本堂は、数年前から小規模な補修工事が皆様の浄財によって行われています。
今年は、正月の元旦法要で新たに電気カーペットを設置した処、停電してしまい電源回路を増設してもらいました。最近の建物は各部屋毎にブレーカーがあるようですが、なんと20アンペアの回路一つということが判り、これでは停電するのも当たり前とのことでした。
工事に伴い本堂の屋根裏に入りましたが、その時に天井の吊木が中央の格天井を除いて総て釘が抜けていることが判りました。
改めて天井を見上げると、その為か天井が波うっているようです。
天井の工事となると埃が落ちるし参詣の皆様に不便をかけることもあり、又この次にと思いましたが、上を見るたびに気になり、掃除を覚悟して祖父の代からの出入りの大工さんに連絡しました。
他にも簾掛け・棚・等々の『こそくり仕事』もあり併せて工事に入ってもらいました。
産女観音 天井吊木産女観音 本堂小屋組

本堂内では十六羅漢さんの額が掛けられるよう造作してもらいました。
この額装十六羅漢図は、梅原猛先生の『羅漢  仏と人のあいだ』講談社現代新書に掲載されている、唐末の禅月大師貫休が描いた羅漢図を写したもので、作者は萩原鳳水(はぎわら ほうすい)さんで、曾て静岡市中野新田に住し、仏画から静物・美人画に至るまでの日本画を得意とした人です。
氏は若年、日本画を勉強し仕事の合間に絵を趣味で描いていたそうですが、退職後、いつしか寺院に仏画を納めるようになり、当山にも何回か訪れ、縁在って昭和五十四年十一月にこの羅漢図の写しが奉納されました。
今までは針金で引っかけて吊るしてありましたが、おかげで立派になりました。
又、お知らせを利用して他に行われた修復工事を紹介いたします。

産女観音 16羅漢産女観音 16羅漢

 
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